ボーイスカウトについて〜富士スカウトは語る〜

いらっしゃいませこんにt...

あ、違いますね

ボーイスカウト的に言うと「三指」ですね

どうも、はるぴです

 

先日富士章を取得したので(ボーイスカウト知らない人はちんぷんかんぷんだろうけど)記念にボーイスカウトについて今までの経験も踏まえつつ記事を書いてみようと思います

 

※この記事はスカウト、及びスカウト関係者向けに書いています!

ただ、知らない人にも理解してもらえるよう、精一杯わかりやすく書いておりますので興味をもってくれた方々、ぜひ御覧ください!

 

目次

 

 

ボーイスカウトって?

簡単に言うと軍隊のおままごとです

キャンプみたいなアウトドアしたり、募金活動やボランティアのようなことをしています

まるっきり自衛隊の下位互換みたいなもんです

あまり興味がない人はここまで読んでくれればOk!!

ちょっと興味ある人はぜひ最後まで見てくれると嬉しいです...

 

ボーイスカウトって?詳しいVer

もっと詳しい話をしていこうと思います

 

 まずスカウト活動とは、キャンプやハイキングなど自然の中でのアウトドア活動、集団行動を通じて、人格、市民性、適合性、リーダーシップなど備える社会で活躍できる若者を育てていこう!!というものです

 

ただキャンプして楽しむのではなく、その中で教育を行なっているということですね

 

あと地域貢献とか言って、ゴミ拾いしたり街頭募金したりしてるのは見たことある人もいると思います

 

まとめると、やっぱり変な服着てアウトドアとか奉仕活動とかしてる変な集団です。

まだわかりづらいですね、、、

活動の中身や歴史についてもっと掘り下げていきましょー

 

歴史

簡単な歴史

興味ない人は飛ばして大丈夫です

 ボーイスカウトは1908年に当時のイギリスのすごい軍人、ロバート・ベーデン・パウエル卿(長いのでB-Pと呼びます)によって創設されました。

 

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ベーデン・パウエル

B-Pは若い頃南ア戦争に出征してとある活躍をします。

マフェキングと言う街で10倍ほどの敵に囲まれながらも217日間籠城し、救援が来るまでマフェキングを守り通したのです。

 

 この戦いでは少年たちが大きな役割を果たしました。B-Pは少年を伝令役や斥候役(偵察とかする役割)として扱ったのです。

たしかに子供のほうが俊敏に動けるし、斥候兵とかは少し楽しそうだけど、、、すごい判断ですよね笑

しかもこの少年たちは予想以上によく働きました

 

このときの少年たちの勇敢さや賢さはB-Pに大きな影響を与え、ボーイスカウトの構想を形作るものとなりました。

 

そして1906年、スカウト活動についての最初の本「スカウティング・フォア・ボーイズ」が出版されます

この本はB-Pの少年時代やマフェキングでの経験をふまえた、少年たちに向けてのいわゆる教育本でした。(スカウト活動自体教育運動だからネ)

 

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我が家のスカウティング・フォア・ボーイズ

結論から言うと、めちゃめちゃバズりました。当時のイギリスの少年たちがこぞってこの本を買いスカウト活動に憧れました。

ちなみにこの本現在までの累計で1億部売れたとか、、、

世界で4番目に売れた本だとか、、、

 

ちなみにスカウト活動自体は厳密にいつ始まったか、というのは明記されていません。

前述した通り、B-Pは本を書いただけです

興味を持った少年たちが各地で自主的に活動を始め、それがやがてスカウティングとかボーイスカウトなどと呼ばれるようになっていきます

とにかく、こうしてイギリス国内でスカウト活動がひろまり、すぐに世界へと広まっていきます。

 

日本では?

日本にボーイスカウトの情報が入ってきたのは1908年からだそうです。

 

1911年に日本の陸軍大将乃木希典さんがB-Pと会見。乃木さんはスカウト活動に感激し、帰国後すぐに少年を集めてボーイスカウト式キャンプを行います。

これが日本で最初のスカウト運動と言われています。

 

そのあと各地で地味にスカウト運動が広まり少年軍や少年団を名乗る団体が現れます。

 

第1回世界ジャンボリー(後で説明します)にも日本から3人参加しています。

 

ほかにも昭和天皇が皇太子だったころ、B-Pから英国ボーイスカウトの最高功労章であるシルバーウルフ章を贈呈されたり、1922年に少年団日本連盟が発足して初代連盟長に後藤新平さん(かなりの有名人です。教科書にもちまっと載ってます。)が就任したり、連盟歌(校歌みたいなもんです)を山田耕作さんが作曲したりと国内でのスカウト運動熱が高まっていきます。

 

が、しかし

 

第二次世界大戦の勃発によりスカウト活動の(スカウト活動だけでなく他の多くの青少年団体も)規制、連盟の解散を命じられてしまいます、、、

 

が、しかし!!!

 

1947年GHQの認可を受け東京と横浜で活動再開!1949年ボーイスカウト日本連盟再発足!1950年にボーイスカウト国際連盟に復帰!1956年第1回日本ジャンボリー開催!

 

怒涛の復活を遂げます!

すごいネ、、、

 

そして、今現在まで絶えることなく日本でのスカウト活動は続いております

 

いやー、歴史の勉強みたいでつまらんですねえ

でも文章にまとめてみると自分も知らなかったことを新しく知れて個人的にはいい経験にならました笑

 

 

 

概要

概要の使い方あってる?

モットーとスローガン

モットー”Be Prepared”「そなえよつねに」

スローガン”Do a good turn daily”「日々の善行」

 

何があっても大丈夫なように常日頃から心がけなさい。毎日いいことをするようにしなさい。

って感じです

スカウト活動はこれを体現することがひとつの目標になっていると思います

組織

世界的なボーイスカウト組織「世界スカウト機構(WOSM)」があり全世界のスカウト活動を統括しています。

日本では「ボーイスカウト日本連盟」によって統括されています。公益財団法人だって

都道府県ごとに〇〇連盟があり、富士章の面接はここでします。

〇〇連盟の下に△△地区があります。地区の中のスカウトとは割と交流が取れます。地区を超える活動はあまりありません

地区の下に団があります。スカウトはここに所属します。団のみんなはもう家族みたいなもんです。

団の中で年代ごとに隊にわかれます。隊の仲間は兄弟みたいなもんです。

隊の中で、上級生を班長として班を形成します。班員はもはや双子です。

 

人口

ボーイスカウトは世界中に散らばっていて今では171の国と地域で5400万人ほどが活動しているみたいです

日本では約9万人が活動しています

 

今日本の小・中・高校生の人数は大体1260万人です

なので大体140人に1人がボーイスカウトです

小学校だったら1〜2学年に1人、中学校だったら1学年に1人、高校生だったら学校に1〜3人くらいのイメージですかね

そう考えると意外と身近にいそうな気がしませんか??

 

教育というか方針というか

まず、一口にボーイスカウトと言っても、内部で何個かの部門に分かれています

学生です!って言っても、小学生なのか中学生なのか高校生なのか大学生なのかわからないのと一緒ですね

 

※現在日本のボーイスカウトは絶賛革命中です!ここに書いてある情報が間違ってたり、変わったりすることがあります!

 

ビーバースカウト(BVS)

小学校入学前の9月から小学2年生まで

小学2年生のスカウトをビックビーバーと呼びます

ちなみにうちの団では小学校入学前のスカウトをビーンズ(豆)と呼びます

 

なかまとの野外活動を通じて社会性、協調性、自然とのふれあいを学ぶ

 

お兄ちゃんがなんか楽しそうなことしてるー!!僕もやりたいー!!ムキーッ!!

という要望に応えるために作られました

 

近くの自然公園で遊んだり、夏休みとかにお泊まりもしたりします。(遠い昔なのであまり覚えてません汗)

 

親がいない状況でのお泊まり会(寺とかに泊まったこともあります)はこの歳の子だとなかなか体験できないことだと思います。

地域のサッカー教室とかも一緒ですが、別の小学校の友達とかができます。僕もボーイスカウトで知り合って、もう10年ほどの付き合いになる友達とかがいます。

 

カブスカウト(CS)

小学2〜3年生から小学5年生まで

2年生をりす、3年生をうさぎ、4年生をしか、5年生をくまと呼びます

 

集団をまとめる組長を中心に組をつくり、小グループでの活動を行います

BVSより集団行動を意識しています

まだ小学生なのであまり強く意識することはないのですが、この年代から組長や班長を中心とする構成になり、段々と上下関係も生まれてきます。

自分が班長や上級生になり、後輩をまとめる役割を担うことで、上級生として先輩として、そして下の子の模範となるような立場としての行動を心がけるようになります(だんだんとネ)

 

チャレンジ章という進級制度があり、3~40個くらいの分野の中から興味のあるものをとっていくことになります

手伝いや料理から、スキーやスケート、マジックに気象予報まで!かなり幅広い構成となっています

学校で言うとなんだろう、自由研究みたいなものかなあ

課題にそって工作したり、簡単なレポートを書いて、ちゃんとできていれば頑張ったで賞をもらえる、みたいな

 

この年代から少しづつ他の地区のスカウトとも交流を持つようになります

交友関係がだんだんと広がっていきますね

 

ボーイスカウト(BS)

 お待ちかね!!ボーイスカウトです!!

5~6年生から中学3年生まで

BSと、後述するベンチャースカウトは進級過程が統一され

初級章、2級章、1級章、菊賞、隼章、富士章となっています

イメージとしては空手とかの段位みたいなもんですね

富士章が黒帯です

冒頭でも述べたのですが、僕は富士章を取得しています<( ̄∇ ̄)> ドヤ!

 

スカウト運動は、班制教育、進歩制度、野外活動の三つのテーマで各年代にあったプログラムを行なっているのですが、ボーイスカウト部門はその中核を成しています。

 

班長と班員という構成で集団行動を学び、進歩制度によって個人のスキルを磨きます。

進級の際にはかならず指導者との面接(面談じゃなくて)を行います。

 

CSのときのチャレンジ章のようなものがあり、技能章と呼んでいます

チャレンジ章よりさらに専門性が高まり、養豚章や情報通信章、竹細工章なんてものまであります

また、たとえば簿記章では取得に簿記3級が必要になっており、技能章をとる中でかなり実用的なスキルを身につけることができるようになっています

 

B-Pはスカウトは皆信仰をもつべきだ!といっており、BSから信仰奨励章(宗教や信仰についての理解を深める)や宗教章(キリスト教や仏教など自分の信仰を見つける)

の取得が薦められています。

ぶっちゃけると日本の高校生とかで明確に信仰を持ってる奴なんてほとんどいないし、あんま興味ありません。

でも宗教章を取得するために教えに触れたり、歴史を学んだりすることはいい経験になると思います(僕は浄土真宗大谷派で取りました)

 

CSまではテントを張ってキャンプすることがなく、いわゆるお泊まりをして、アウトドアを楽しむ、という活動でした

BSになってからは全てのキャンプがテント泊、全ての食事を自分たちで、火を起こすところから始めます。もちろん洗い物も全部自分たち。寝袋で寝て、お風呂にも入れません(基本的には)

雨が降ってテントが浸水しそうになって、夜中ずっとしゃべるで水を掻き出してたこともあります。

 

CSから上進してきたばかりのスカウトはかなり辛い思いをすると思います

家みたいなだれかが家事を全部してくれて快適な部屋でねれるなんてことはありません。もっというと、一般人がやってるキャンプとも全然違います。僕ら的にはあんなのキャンプとは言いません笑

 

あまり公にいうことではないかも知れませんが、洗い物のめんどくさいのをまかされたり、重いものを持たされたりと理不尽を受ける機会もあります。

このあたりの厳しさというかシビアさが軍隊ぽいと言われる所以ですかね笑

 

でも、この記事を見てくれている親御さん達ならお分かりだと思いますが、社会に出て理不尽を受ける機会はたくさんあります。今のうちから理不尽になれるというのも教育の一つなのではないかと思っています。まあ僕まだ高校生なんですけどネ

 

オレたちはオマエらに理不尽なことをしている。それは、オマエらが理不尽を知らなければならないからだ。

オレたちの任務は理不尽な状況の中で部下や市民の安全を守ること。理不尽な状況の中でオレたちは常に冷静に適切な指示を出さなければならない。

だからこそ理不尽に慣れて、その対処法を学ばなければならないんだ。

 防衛大のまんが「あおざくら」でもこう書かれていますね

 

やめていくタイミングもここです。中学受験してそのままこなくなったり、部活を始めたりしてやめていく仲間を何人も見てきました。別に悪いことではないんですけど笑 

 

もちろん楽しいこともたくさんあります!

CSの時より野外での高度な活動が増えるのでアウトドアが好きな子はとてもハマると思います!

BSになると地区をまたいだ活動が盛んになります

なかでも4年に一度行われる日本ジャンボリー世界ジャンボリーという、全国・全世界のスカウトが集まる大会に参加できるようになります!

スカウト活動をするならぜひこれに出てほしい!!とても刺激的でfantasticな思い出になります!!(ここで書くには長すぎるのでいつか別記事を作ります)

 

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世界ジャンボリー
ベンチャースカウト(VS)

中学3年生9月から高校3年生まで

ベンチャー企業」のようにチャレンジ精神、探究心旺盛な感じをイメージしてます

進歩制度は先ほど述べた通りBSと共通です

 

BSより自主性が意識されます

BSまでは指導者がつくったプログラムでキャンプをしたり活動をしているのですが

ベンチャーからは基本全て自由。活動で何をするか自分たちで決めるところから始まります。なんでもできるってのはすごいですよね!自分たちの力だけでできないことは指導者が力を貸してくれます。

 

プロジェクト単位で活動を行うので、企画、計画、準備、実行、報告も全て自分たちでやらなければいけません。これはかなり大変なのですが(作文書けない系男子)、こういうことがぱぱっとできると社会にでてから楽になるよと指導者の方がおっしゃってました。

 

ただ、人数はがくんと減ります。高校受験のために休んでそのまま辞めたり、あまり活動が好きではなかった子はここで辞めます。

団によってばらつきがあるとは思いますが、僕の周りを見ている感じ、だいたい団に2〜5人ほどだと思います

 

班編成でなくなるため、進級のためのプロジェクトなども個人でやる人も多いです

人数が少なくなる分さらに地区とかで合同で活動する機会がふえます。この歳になると同じ地区のスカウトとはほとんど知り合いです。

 

ちなみに僕は富士章のプロジェクトで、富士山までの450kmを自転車ではしる!というプロジェクトを行いました。

 

ローバースカウト(RS)

18歳以上25歳以下

まだローバーじゃないのでわかりませんが、就職や進学でさらに人が減り、あまり活発には活動できてない気がします。

100kmハイキングしてたり、月1くらいで会議をして夏休みとかでおもろいことしてる印象です

 

普段の活動は他隊(BVS,CS,BS)への指導が中心になると思います

 

ボーイスカウトの最終形態なのでかっこいい大人が多いです

 

ボーイスカウトのいいところ

じゃあ、結局ボーイスカウトしたらなんかいいことあんの?ってことを説明します

 

SONYに就職できます!!!!

 

てのは嘘なんですが笑

でも昔は本当にあったらしいですね

創業者の方が関係者だとかなんとかで富士章とってるとほぼ内定、みたいな

 

まずはやっぱり、自然と触れ合えること。都市部に住んでると意識しないと自然を感じることは少ないのですが、スカウト活動ではたっぷりアウトドアを楽しめます。

 

次に社会性、自主性、信仰心、リーダーシップを備えることができます。

とくに信仰に関しては本当に貴重な機会だと思うので是非!!

これは実際にやってみないとわからないと思うのですが、どんなにやんちゃな子でも自分が上級生、班長になって後輩の面倒を見るようになると、自然と周りを引っ張れるようになります。僕がそうでした笑

だからこそ、やんちゃな子ほどやってほしいですねー

 

あと内申にちょっと響きます

菊章以上を持ってると内申書に資格として書くことができます。部活やってない子もこれで安心。

 

あとは学校以外のコミュニティを作れる(しかもかなり広く)。

何度も似たようなこと言ってますがこれが割と大事で、学校以外に友達・仲間がいるのはすごくでかいです!

 

地元のサッカーチームとかも似たようなことが言えると思うのですが、彼らはせいぜい街の中、学区が隣の小・中学校くらいまででしょう。

ボーイスカウトでは県レベル、もしくは全国に仲間を作ることができます!

余談ですが私はアメリカやフィンランドにもボーイスカウトの友達がいます。

 

まあでもこれに関してはボーイスカウトじゃなくてもできることです。

言いたいことは学校だけの繋がりしかないと寂しいぞ、ということ。

なんでもいいので別のコミュニティを作っておこう。

 

 

ボーイスカウトの悪いところ

特にないです。別に宗教団体とかではないので。

強いて言うなら思春期の頃とかは多分制服着るの恥ずかしいです。

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町中でこれはやっぱキツイ

 

 

最後に

いかがだったでしょうか

なるべくわかりやすく書いたつもりではいるのですが、いかんせんブログ初心者、めちゃくちゃわかりにくかったのではないでしょうか、、、

私の文才の無さでボーイスカウトの良さを完璧に伝えることができなかったのは非常に残念なのですが、きっとここまで読んでくれた方はボーイスカウトについての理解を少しは深めることができたと信じております。

 

本記事を読んでくれたスカウトの皆、自分のしている活動が何なのかわかってくれたかな?

リーダーの方々、こんなやつが富士スカウトでごめんなさい、、、

ボーイスカウトに興味を持ってくれた方々、ぜひお近くの団に体験に行ってみてください。

 

それではまた!

弥栄